「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、藤原ヒロシ率いる「フラグメントデザイン(FRAGMENT DESIGN)」とのコラボレーションによる期間限定ストアを伊勢丹新宿店メンズ館1階にオープンした。期間は7月19日までで、「ルイ・ヴィトン」が同館にストアを構えるのは2度目。「フラグメントデザイン」がディレクションする内装にキム・ジョーンズ=「ルイ・ヴィトン」メンズ アーティスティック・ディレクターが描き下ろしたグラフィックを施し、雑貨・バッグ類を7割、ウエアを3割そろえた。ブラックとグレーのモノグラムからなる新シリーズ"モノグラム・エクリプス"に「フラグメントデザイン」のアイコン、サンダーマークを施したバッグなど、6割が世界でここだけで買える限定アイテムということもあり、海外からも多くの人が駆け付けた。
三越伊勢丹ホールディングスによるとオープン初日は開店前に約2700人が列をなし、オープン前の9時には整理券が配布された。オープン後も伊勢丹新宿店を囲むように列が続いた。オープニングレセプションには、藤原ヒロシとキム・ジョーンズ、デヴィッド・ポンゾ=「ルイ・ヴィトン ジャパン」最高経営責任者(CEO)、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋・社長、松尾琢哉・取締役専務執行役員、鷹野正明・伊勢丹新宿本店長が登壇。藤原は「キムとはまだ彼が学生だった18年前からの友達。ずっと何か一緒にしたいと思っていた」と話した。伊勢丹新宿店には「ルイ・ヴィトン」の常設店はない。大西社長はそのことに触れ「ルイ・ヴィトン社とは10年以上前から、伊勢丹新宿店での『ルイ・ヴィトン』の展開方法を意見交換し、模索してきた。今回のポップアップストアはその答えのひとつ。課題は買い回りだ。強い個性を持つブランドだけに、ともすればお客様は『ルイ・ヴィトン』だけを買って帰ってしまう。ポップアップをきっかけに来店したお客様が、他売り場はフロアへも興味をもっていただけるかの課題をクリアし、次の展開へとつなげたい」とコメントしている。三越伊勢丹ホールディングスによると、売り上げ目標は1億5000万円。
「ルイ・ヴィトン」は昨年、伊勢丹新宿店メンズ館にて「クリストファー・ネメス(CHRISTOPHER NEMETH)」にオマージュをささげたポップアップストアをオープンしている。