「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、デザイナーのマーク・ニューソンを起用し開発した、新作ラゲージ"ニュー・ローリング・ラゲージ"を発売する。日本では7月15日から表参道店や松屋銀座店などで販売予定だ。開発に18カ月をかけ、特許を3件出願中という同ラゲージの最大の特徴はその軽さ。ラゲージ本体は、キャビンサイズで3kg、ミニサイズで2.7kgに抑えられている。トランクのコア部分に使用したポリプロピレン複合材料が軽さの理由の一つで"、モノグラム・キャンバス"も今回のために新開発した超軽量タイプとなっている。また、アルミニウム製の伸縮ハンドルをラゲージの外側の両側に配したことで、バッグ内部の凹凸がなくなりスペースが15%アップした。
これらの機能は、ニューソンらしい滑らかな曲線を生かしたデザインと融合されている。「私は、ある程度のサイズのバッグ一つに荷物を全てパッキングしないと気が済まないんだ。だからこそ、必要な項目を全て満たし、かつ旅行では必要最低限のものしか持ち運びたくない人たちにとってパーフェクトなラゲージをデザインすることが重要だった」とニューソンはコメントしている。
同ブランドは、展覧会「旅するルイ・ヴィトン」を6月19日まで東京で開催した。同展では、旅の歴史を通じてルーツである旅行鞄にフォーカスし、成功を収めた。新作ラゲージの発売は、好タイミングと言えるだろう。「東京展の来場者はパリよりも多く、大勢が駆けつけてくれた。また、ビジネスにおいてもポジティブな影響を感じている。特に大きなバッグ
やラゲージの売り上げが良く、他の都市に比べて東京が突出しているようで、展覧会の効果だったように思う。新しいコラボレーションも楽しみだ」とマイケル・バーク=ルイ・ヴィトン マルティエ代表取締役会長兼CEO。