青山商事は、20〜30代の男性を対象にしたビジネスカジュアル分野を強化するため、ビームスデザインが商品の企画監修を行う新ブランド「モアレス(MORLES)」を10月から販売する。青山商事は国内のビジネススーツにおいて約3割の圧倒的シェアを誇るが、オフィス環境の変化に伴い、従来型のスーツの市場規模は縮小。ビジネスにもカジュアルにも対応したビジネスカジュアルを伸ばすため、外部の新しい発想やセンスが必要と判断した。今秋は池袋や新宿など都心の主要な「洋服の青山」15店舗と「ネクストブルー」全8店舗にショップインショップやコーナーを設ける。初年度売上高10億円を計画する。
青山商事が得意にしてきたスーツやシャツの単品訴求型のMDではなく、流行を反映したコーディネート提案型のMDを組む。尾州産の毛織物やペルー産コットンなど上質な素材を用いながらも、青山商事の生産背景の規模感を生かして値ごろ感を出した。主力商品であるジャケットの価格は1万9000円、2万5000円、2万9000円。
ビームスデザインは、セレクトショップ大手のビームスがさまざまな企業ブランドとの協業に使用するレーベル。これまで東急ハンズやカンコー学生服などの商品開発を行ってきた。
林芳樹