ファッション

「ガンリュウ」2017年春夏東京コレクション

REPORT

クリーンなスタイルにギミックとカラーリングで強さを宿す

ガンリュウ(GANRYU)」が2017年春夏コレクションを発表した。ワーク、マリン、ミリタリー、トラッドなどの異なるテイストのミックルスタイルは健在ながら、得意とするレイヤードは控えめだ。その分、トップスの型紙をプリントしたカットソーや、さまざまなパターンのギンガムチェックを組み合わせたシャツ、ピッチの異なるボーダーをグラフィカルに配置したカットソーなど、アイテム1点1点のデザインの強さが際立っていた。

ショー序盤はデニム素材にフォーカス。シャツ地でジージャンを作ったり、ウエストや肩口にループを取り付けナイロンベルトを通すことでジージャンをクロスボディーのバッグのように背負ってみたり、ワークアイテムを素材やディテール、スタイリングでアレンジした。

中盤は、コーチジャケット風コートをキーアイテムに、レインボーカラーのヘアメイク同様、ブルー、グリーン、レッドといったカラーを強調したルックが目白押し。ピンクやサックスといった80年代風のポップなネオンカラーを組み合わせたルックも、シンプルでクリーンなスタイリングにまとめることで、それぞれのカラーを一段と印象付けた。

トートバッグにはアインシュタインの名言「何事もできる限り単純化しなければならないが、必要以上に単純化してはならない(Everything should be made as simple as possible,But not simpler)」をプリント。その言葉を体現するかのように、王道アイテムにギミックを加えた「ガンリュウ」らしい遊び心を利かせていた。

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