「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」のコスメが好調だ。2014年夏からパリをはじめ、ロンドン、ニューヨークなどで販売し、日本でもコアなファンから上陸を待ち望まれ16年6月、1号店が阪急うめだ本店に、2号店が松屋銀座本店にオープンした。同店とも、初日から若い女性で賑わいを見せ、予想をはるかに上回る売り上げを確保した。
阪急うめだ本店は、6月1日からポップアップストアを1階に開設し、8日から2階の化粧品売り場に常設店舗をオープンした。初日1日の売上高は、予算比約130%の約500万円を記録した。「顧客層は、想定の範囲で20代後半〜30代の化粧品高感度層の購入が目立つ。服装や持ち物などで、ファッション感度の高いお客さまが多い印象だ。ギフト需要も多く、ギフトでは男性客の購入もある」と、藤尾瑞子・第一店舗グループ 婦人服飾品商品統括部 化粧品担当部長は分析。人気商品は、ネイル、リップ共にブランドの象徴であるレッドに集中しているという。
一方、6月15日に国内2号店をオープンした松屋銀座本店は、初日の売り上げが予算比213%、6月は同140%と大きく予想を上回った。寺本智香・婦人一部MD課 化粧品バイヤーは、「初日から、当館でシューズを購入された後に立ち寄られるお客さまもいた。想定通り、若いファッショニスタのお客さまが多く、想定以上に男性のギフト購入、まとめ買いが多い」と述べる。人気商品は、「ルージュ ルブタン(赤)ルがダントツ人気」で特にリップが売れているという。
両店舗共に、高価格帯(リップ1万2500円、ネイル6900円)でありながら、若年層、ファッション感度の高い層に響いており、さらには男性のギフト需要も獲得し、新たな層の呼び込みに成功している。