業界筋によると、プーチ・グループがブラジル最古の化粧品ブランド「グラナド(GRANADO)」の過半数株式の獲得に向けて動き出しているという。ロイターによると、「グラナド」は株式30%を10億レアル(約320億円)で売却し、プーチと手を組むことで海外展開を強化するとみられる。なお、プーチ側はコメントを控えている。
「グラナド」は1870年にブラジル皇帝ドン・ペトロ1世の公式薬剤師として活躍していた、ホセ・アントニオ・コシット・グラナドによって創業された。ボディーケアから、フェース、ヘア、ネイル、ホームフレグランスまで、オリジナル製品を幅広くそろえ、カラフルなパッケージで知られる。パリでは、ホテル「レフト・バンク・パリ」内のブティックおよび、ボン・マルシェで展開し、販売価格は約4〜77ユーロ(約460〜9000円)程度。2015年の総売上高は、3億8000万レアル(約121億6000万円)。ロイターによると、過去10年、毎年120%の成長をみせ、好調に推移している。
プーチは15年に「ペンハリガン」「ラルチザン パフューム」を買収するなど、ビューティ市場においてニッチカテゴリーを強化しており、今回の株式取得はその一環とみられる。
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JENNIFER WEIL
訳 高島悠衣