一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)は2017年春夏シーズンから、アマゾン ジャパンと東京ファッション・ウイークの冠スポンサー契約を締結したことを発表した。イベント名を「アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO)」(以下、AFWT)とし、複数年に渡りパートナーシップを組む。初回のAFWTは、10月17〜23日に開催される。なお、契約年数や具体的な契約内容は明らかになっていないが、アマゾンのプラットホームを生かした国内外へのeコマースなどが期待される。
アマゾンは現在、アメリカファッション協議会(CFDA)が15年にスタートしたニューヨーク・メンズ・コレクションのスポンサーを務め、パーティーの主催をはじめ、デザイナーやブランド関係者が使用できるリラックスステーションなどの提供を行っている。また、12年にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されるファッションの祭典「メット・ガラ」に協賛した他、ファッションを志す学生をサポートする「アマゾン ファッション スタジオ セッション」の開始、ニューヨークとロンドンにフォトスタジオを開設し、若手デザイナーの育成サポートにも注力している。
ジェームズ・ピータース=アマゾン ファッション ヴァイス・プレジデントは「弊社のファッション分野で、東京という土地でローカルにコミットしてサポートすることができ大変光栄だ。若手のデザイナーの支援として、日本国内だけでなく、グローバルに向けて、日本のファッション業界の発展に協力していきたい」とコメント。
三宅正彦JFWO理事長は「契約内容についてはこれから詰めていきたいが、アマゾンのオンラインプラットホームで、(東京ファッション・ウイークの)知名度を上げることを期待する」と語った。
ジャスパー・チャン=アマゾン ジャパン社長は「ファッションは、アマゾン ジャパンのカテゴリーで最も成長が著しい分野の一つ。これまでの数年の実績でポテンシャルも見えている。今後も継続的にファッション業界をサポートしていきたい」と語る。
なお、東京ファッション・ウイークは、今年10月で12年目23回目を迎える。直近ではメルセデス・ベンツ日本と11年7月から16年3月までの約5年間に渡り、冠スポンサー契約を結び「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク東京」として運営されていた。
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大杉真心