ストライプインターナショナルは16日、浴衣の啓もうイベント「浴衣フェス」を東京・恵比寿で開いた。会場となった高級フレンチレストラン「ジョエル・ロブション」には、延べ300人の10代後半から20代前半の若い女性が集まった。参加者たちは浴衣の非日常感を楽しむとともに、欅坂46のメンバーが参加した浴衣ファッションショーや歌手のハナエのライブを楽しんだ。
初の試みである「浴衣フェス」は、同社が若い女性に和装文化の良さを知ってもらうために企画した。ドレスコードは浴衣で、参加者は女性限定。人気アイドルの欅坂46の出演もあって、2000円のチケットは発売初日に売り切れた。
ストライプは先月17日、「アース ミュージック&エコロジー」「イーハイフンワールドギャラリー」をはじめグループの17ブランドで全28種類の浴衣を売り出した。浴衣と帯、下駄のセットを1万990円からの価格で販売。全ての浴衣に同社傘下の宅配クリーニングサービス「バスケット」の無料クーポンも付けた。石川康晴・社長は「浴衣を着たことがない若い女性は、意外と多い。何万円もする匠の浴衣ではなく、(若い女性がお小遣いで買える)1万円台で浴衣への入り口を作る。洋服屋らしいやり方で環境を整えていきたい」と話す。今シーズンは1万4000着を生産し、発売1カ月の現時点で消化率40%。夏祭りや花火大会が本格化する7月後半から8月前半には消化率90%を見込む。