ヤフーは7月13日付で、EC構築大手のコマース21を完全子会社化した。買収金額は未公表。コマース21は、リアル店舗の直営店にあたる自社ECのプラットフォームの構築する企業で、アダストリアやエドウイン、青山商事などを手がけている。ヤフーは「ヤフーショッピング」「ヤフオク」などのモール事業を手がけてきたが、コマース21を傘下に収めることで、直営EC分野にも参入する。
EC関連業界では国内外で、従来の事業ドメインを超えた、再編が続いている。5月には米国でCRM大手のセールスフォースがクラウド型ECプラットフォームを展開するデマンドウェアを買収。日本でもパルコが昨年8月、老舗のアパレルIT支援企業のアパレルウェブに4億円を出資して、持分法適用会社にしている。今後もECと実店舗などの、垣根を超えた再編や合従連衡が続きそうだ。
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