伊藤忠商事は、米メンズブランド「サイコバニー」の日本におけるマスターライセンス権を取得し、2017年春夏物から本格展開する。アパレル分野は子会社のジョイックスコーポレーションがサブライセンシーとして製造・販売する。路面や百貨店・ファッションビルなどへのブランドショップの出店を加速させ、5年後には30店舗、売上高40億円(小売りベース)を計画する。
同ブランドは「ポロ・ラルフローレン」のネクタイデザイナーを務めたロバート・ゴドレー氏が05年に米国で設立。バニー(ウサギ)とスカルを合体させたシニカルなロゴで知られている。当初はネクタイのブランドだったが、その後、ポロシャツやTシャツなど展開アイテムを拡大し、ブルーミングデールやノードストロームなど大手百貨店で販売されるようになった。日本でも百貨店やセレクトショップで人気を集めている。
伊藤忠はすでに14年秋冬物からインナーウエアと服飾雑貨分野のライセンス権を取得していた。今回、主力であるアパレル分野も加わったことで、マスターライセンシーとしてブランドショップの運営を含めた総合的なブランディングに乗り出す。
来春夏発売するライセンスのアパレルの中心価格は、ポロシャツ1万4000〜1万6000円、カットソー5000〜2万6000円、シャツ1万6000〜2万円、ジャケット3万〜4万円。
林芳樹