デンマーク発ライフスタイル・ブランド「ソストレーネ グレーネ(SOSTRENE GRENE)」は10月28日、東京・表参道に旗艦店をオープンする。同ブランドは1973年、デンマーク第2の都市であるオーフスで誕生。ロゴにシルエットで描かれているアンナとクララという架空の姉妹が、暮らしの中のささやかな物事に「美」や「喜び」を見出し、世界中の人々と分かち合うというコンセプトだ。洗練されたスカンジナビアン・デザインをベースにしたフェミニンなテーストが特徴のライフスタイル雑貨をはじめ、家具、ステーショナリー、ハンドメード用アイテムなどを提案。北欧ブランドらしく、環境へ配慮しパッケージなしで販売している。店内はクラシック音楽が流れ、求めやすく上質でハイセンスなインテリアを提案。消費者の6感に訴える独特の世界観と購入体験でヨーロッパでは人気が高く、長蛇の列ができる店舗も。デンマークで初のフランチャイズ・コンセプトを採用したブランドとしても知られている。
現在では北欧をはじめ、イギリス、ドイツ、スペインなどで110店舗以上を運営。日本ではマーケティング企業のアナザーワンが2013年から今年春まで、イオンモール幕張新都心内で店舗を運営していた。今年5月、本国のソストレーネ グレーネ社と100円ショップチェーンを運営するワッツ、バラエティー雑貨などの企画・輸入卸を行う元林3社が出資した合弁会社ヒルマー・ジャパン(HILMER JAPAN)を設立(出資比率はソストレーネ グレーネが40%、ワッツが55%、元林が5%)。この秋、新体制で再上陸する。表参道の旗艦店は2層約330平方メートル。来春までに、旗艦店を以外に都内に3店舗出店予定だ。8月1日に都内で行われた記者会見で、木村聡史ヒルマー・ジャパン最高経営責任者は「1000円でお釣りがくる雑貨類や数千円の家具など、ハッピープライスと言われる価格帯の商品を販売する。ゆくゆくは、eコマースも視野に入れ、5年間で30店舗以上出店したい」と述べている。
益成恭子