「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイの2016年4〜6月期の決算は、サイト内の流通額にあたる商品取扱高が前年同期比127.1%の422億円、営業利益が同134.2%の50億1100万円、経常利益が同132.6%の50億3500万円、純利益が同143.1%の35億8000万円だった。ファッションECモール「ゾゾタウン」の流通額は同139.8%の403億円だった。
テナントであるブランドが、相次いで直営店にあたる自社ECの開設・強化を打ち出し、ECモールにとっては逆風の中で、クーポンの発行やCRMシステムのリニューアル、コーディネートアプリ「WEAR」経由の売上高増により、前年に続き高い成長率を維持している。柳澤孝旨取締役CFOは、「昨年下期から新たに始めたクーポン効果が大きかった。ただ勝負はクーポン効果が一巡する下期。プロモーション強化やPB(プライベートブランド)の投入で、高い成長率を維持したい」という。
横山泰明