乗馬用品の「アリアット(ARIAT)」を手掛けるアリアットインターナショナルは、2016-17年秋冬、ライフスタイルを提案する新ブランド「トゥートゥエンティーフォー バイ アリアット」をアメリカと日本で同時にローンチする。英国の乗馬スタイルやウエスタンにインスパイアされたコレクションで、素材と伝統技法にこだわったハンドメードのシューズを提案する。ウィメンズはスペイン、メンズはアメリカで生産する。価格帯は、500?600ドル(約5万1000?6万1200円)。日本での販路は、有力セレクトショップや有力百貨店を視野に入れる。ローンチイベントのために来日したベス・クロス=アリアットインターナショナル最高経営責任者(CEO)はローンチの場所に日本を選んだ理由を「日本のお客さまは、ヘリテージとストーリーがある本物のプロダクトを受け入れてくれる方が多い。私たちが提案するそんな方々に発見していただけるようなブランドになれば」話す。
アリアットインターナショナルは1992年、ギャップの創業者ファミリーをバッカーにクロスCEOがパム・パーカー氏と、アメリカ・サンフランシスコで設立。93年に競技用乗馬ブーツブランド「アリアット」を立ち上げる。現在では、乗馬アスリートから英国のロイヤルファミリーまで幅広い顧客を持ち、はフットウエアに加え、アパレルも展開する。現在、6500店舗で販売し、2015年度の売上高は約4億5000万ドル(約459億円)を売り上げる。
「アリアット」は、史上最強馬の「セクレタリアット(SECRETARIAT)」に由来する。「セクレタリアットは大好きな馬。身体は小さかったのに、とても強かった。有名なレースで2分24秒という世界記録を出し、その記録は45年経った今も破られていない。今回ローンチした『トゥートゥエンティーフォー バイ アリアット』は彼の記録に由来します。彼が亡くなった後に解剖したら心臓が普通の馬の3倍あったという話を聞き、彼のように小さいけど大きなハートとパッションを持ってブランドを運営したいという思いを込めました」。
廣田悠子