東京ガールズコレクション実行委員会(以下、TGC)は9月3日、さいたまスーパーアリーナで開催する「第23回東京ガールズコレクション 2016 AUTUMN/WINTER」に先駆け、2016‐17年秋冬のトレンドキーワードを発表した。今シーズンからはスペシャルメイクチームへのリサーチを行い、公式メイクパートナーを務める資生堂が監修したメイクのトレンドキーワードも発表した。
ファッションのトレンドは、「ビンテージ ミックス」「ジャパカジ」「ネオ ロマンチック」「スポテニ(スポンテニアス)」の4つに決定。「ビンテージ ミックス」は1970〜80年代を背景に、モードやロマンチック、ロックなど、さまざまなテイストを自分らしくミックスするのがポイント。「ジャパカジ」は90年代を象徴するストレートやヤンキーファッションからインスパイアされたジャパニーズカジュアルスタイルで、スカジャンやメード・イン・ジャパンのデニムが注目アイテムだ。「ネオ ロマンチック」はクラシックでフェミニンな要素にダークな要素を取り入れ、レース素材やフリルシャツ、リボン、チョーカーを取り入れるのが今年の着こなしだ。「スポテニ」は「自発的な」という意味を持つスポンテニアスから取り、着方によってガーリーからモードまで、さまざまなテイストやコーディネートを楽しめるのが特徴。
メイクのトレンドはナチュラルの中に主張を持つ「自我を引き出すメイク」で、パーツ別のキーワードは「赤リップ」「ナチュラルアイズ」「ライトマット肌」「パウダレスチーク」。自然な透明肌のベースメイクに、目元や口元で印象付けするのが今年流だ。口元はボルドー系やピュアレッドのリップを、艶感を出してナチュラルに仕上げる。肌は透明感のあるふんわりライトマット肌をベースに、頬骨とTゾーンにハイライトを入れて立体感を出すのがおすすめだ。目元はテクニックを使ったヌーディ—感や透け感のある強めのカラーがトレンドで、グリッターをポイント使いしたり、ベージュや赤みのあるブラウン、メタリックカラー、カーキをワントーンで仕上げるのがポイント。チークは自分の肌にあった自然な血色感のカラーを骨格に沿って溶け込むように入れ、ナチュラルに仕上げる。
金子沙織TGCブランド・ディレクターは「今季はシルエットの変化に注目し、重量感のあるものからロングなシルエットに見せるアイテムが多数登場する。その中でも注目はフレアワイドパンだツ。昨年流行したガウチョパンツからバリエーションを広げ、ハイウエストやロングのもの、素材はデニムやベロア、ツイードなどを使用。また、ボリュームのあるシルエットは袖にも反映され、フレアスリーブやボリュームスリーブも注目のアイテムだ」と語る。ジュース&ジューシー(JUICE & JUICY)に所属するヘアメイクアップアーティストの風間義則TGCメイク統括は「今季のアイメイクは深みのある色をパーツ使いし、ベースメイクはナチュラル感がトレンドだ。また、ダークカラーやピュアレッドのリップも注目」とコメント。向井志臣・資生堂ヘア&メーキャップ アーティストは「16‐17年秋冬シーズンは『かわいい』から『大人っぽい』に一気にシフトする。ボルドー系の少しくすんだ色合いの赤リップを使い、しっとり大人の色気を引き出すのがポイントだ。目元にも赤みのあるブラウンなどの秋冬っぽいカラーを使い、全体の色味を統一させると大人っぽさがより際立つ。強いカラーを使う分、肌は素肌のようなシアーマットに仕上げるのがおすすめだ」と話す。
今回のブランドラインアップは「ビーラディエンス(BE RADIANCE)」「セシルマクビー(CECIL McBEE)」「ダズリン(DAZZLIN)」「ドロシーズ(DRWCYS)」「エゴイスト(EGOIST)」「フィグ アンド ヴァイパー(FIG & VIPER)」「アングリッド(UNGRID)」「ウィゴー(WEGO)」などの人気ブランドがそろう他、「ムルーア(MURUA)」がブランド誕生10周年のアニバーサリーステージを発表する。モデルの今井華がプロデュースする「フローヴ(FLOVE)」が初登場するなど、今季も話題が盛りだくさんだ。
北坂映梨