「スナイデル(SNIDEL)」や「フレイ アイディー(FRAY I.D)などを企画・販売するマッシュホールディングスは、2016-17年秋冬シーズンから、グループ企業全体においてファーフリー(天然毛皮使用廃止)宣言をした。これは、同社が昨年ファッション事業10周年を機にグループ全体で掲げたアイデンティティーやコンセプトの「ウェルネスデザイン」に基づき、今後の在り方を構築する上で極めて重要と考え、ファッションにおいてファー素材を使用を見直した。現在は、四国や和歌山の素材メーカーと取り組みを始めるなど、取引先工場と連動しながらオリジナルの高品質なエコファーの開発を進めている。
近藤広幸・社長は「『スナイデル』は、リアルファー付きのコートが人気で、秋冬ではファー製品(一部の使用を含む)の売り上げが3割近くあった。しかし今はエコファーを選択することがすごくモードだと考えている。リアルファーを使わないことで、2億円近い利益減になるし、企業提携などができなくなることも覚悟している。一方でわれわれの姿勢やスピリッツを示し日本のどこよりも早くオリジナルのエコファーを研究・開発していくことで、アドバンスもある」と話す。
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※「広がるファーフリー」に関する記事は、「WWDジャパン」6月13日号に掲載