アシックスジャパンは8月9日、京浜急行電鉄品川駅構内のホームに「アシックスステーションストア 品川」を開く。スポーツメーカーがホーム内に常設店を開くのは日本初。店舗面積は45平方メートルで、店内にはアパレル、シューズ、グッズ類の他、店舗限定のTシャツを取扱う。8〜9月は現在開催中のリオデジャネイロ五輪に合わせて、日本代表選手団の公式スポーツウエアのレプリカ商品をメーンにそろえる。今後は季節に合わせて商品構成や外観を変えて、テニス、ラグビー、駅伝などのアイテムも販売する予定だ。
また同店は"買えるショールーム"をテーマに、通常の店舗購入に加えてパナソニックの"光ID"によるeコマースを導入する。店内に設けた"光ID"発信ポイントにスマートフォンをかざすとアシックスオンラインストアが表示され、店内商品の特徴やコーディネート提案を受け取ることができる他、そのまま購入することも可能だ。また店外に設置したデジタルサイネージをスマートフォンで読み取ると、その場で商品が注文できる。アシックスジャパンの西前学・社長は「品川駅は毎日約26万人が利用する交通の拠点。消費者の販売動向が多様化するなかで、ECと実売を組み合わせた提案型店舗はアシックスにとって先駆的な事例であり、挑戦だ。できれば今後も出店を拡大していきたい」と語る。
年間売上高の目標は1億円で、eコマースと実売客の割合は半々を想定する。
大塚千践