米百貨店メイシーズは、728店舗のうち100店舗を2017年初頭までに閉店すると発表した。同百貨店は昨年も41店舗を閉店している。05年にメイ・デパートメント・ストアーズを買収して以降指摘されてきた店舗数の多さにメスを入れた格好だ。また、モールへの来店客の減少や消費者の好みや欲求の変化、アマゾンをはじめとするオンライン業者といった競合、ファストファッションや格安を売りにする企業の増加も原因とされる。現在38店舗体制のブルーミングデールズは閉店しない。
100店舗の閉店によって約10億ドル(約1020億円)の減収を見込む。15年の売上高は約271億ドル(約2兆7548億円)だった。
17年第1四半期末までに退任するテリー・ラングレン(Terry Lundgren)会長兼最高経営責任者(CEO)の後任のジェフ・ゲネット(Jeff Gennette)社長は「残存する店舗でより積極的な成長を見込む。迅速な意思決定と実践、顧客への今以上に大胆なアプローチに期待してほしい」とコメントしている。
同社は後日、閉鎖店舗の詳細を発表する。この店舗閉鎖に伴うリストラは予定せず、従業員は配置転換する予定。
DAVID MOIN
訳 WWDジャパン編集部