セレクトショップを集積したECサイトのファーフェッチ(FARFETCH)は8月12日の午前4:17(グリニッジ標準時間)、利用者100万人を突破した。100万人目の利用者はニューヨーク在住で、米国テキサス州・ダラスのショップ「4510」から「コモン プロジェクツ(COMMON PROJECTS)」のブーツを購入。ジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)=ファーフェッチ創設者兼最高経営責任者(CEO)が自ら電話をかけ、オーダーした商品を無料でプレゼントした。
ネヴェス創設者兼CEOは「2007年、パリ・ファッション・ウイーク中にラグジュアリー業界のグローバルプラットホームを設営することを夢見て始まったファーフェッチは08年の大不況の中25店のセレクトショップとともにローンチした。以来活気のある会社とコミュニティーに成長している。100万人目のお客様にサービスを提供することで当時の夢は叶ったようだが、さらなる冒険の始まりだと感じている」とコメント。
ファーフェッチは08年10月4日に初めての注文を受け、イタリア在住の女性がロンドンからハンドバッグを購入した。当初は1000人の利用者に至るまで97日かかったものの、現在は1日で1000人が買い物するまでに成長。初注文から累積すると、売った靴の数は赤道6周分、洋服はニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディング6棟分を覆うほどの商品数を販売してきた。
同社の15年の取引総額は伸び率が70%以上の5億ドル(約505億円)を記録し、16年度は8億ドル(約800億円)を超えると予想している。また、昨年企業価値は10億ドル(約1010億円)だった。現在、世界のセレクトショップ400店以上を集積する他、190カ国に商品を提供し、11都市にオフィスを構える。