「ステュディオス(STUDIOUS)」を運営するトウキョウベース(TOKYO BASE)は8月、自社のブランドアプリを刷新し、販売員がコーディネートや商品を紹介できるキュレーター機能を追加した。新アプリはファストメディアのアプリ制作サービス「ヤプリ」を利用した。これまでのポイントアプリを引き継いでおり、現在の会員数は約4万人。
新設のキュレーター機能では、販売員が選ぶアイテムや自身のコーディネートを集約した個人のキュレーションページを作ることができる。商品は全てECにつながっており、アプリ経由で売れた商品の売り上げは紹介したキュレーターにつく仕組みだ。販売員スナップとECをつないだ評価システムには、バニッシュ・スタンダードが提供するコーデ機能「スタッフスタート」を活用した。まずは原宿店店長やEC部門のマネジャーなど、8人がキュレーターとして参加し、今後は能動的に社員全員が参加できるような環境作りを目指す。
在庫情報は自社ECの基幹システムを作るスタートトゥデイグループのアラタナと連携をしており、ファストメディアやバニッシュ・スタンダードとともに4社が1つのサービスを生み出す新しいサービスのあり方を体現した形だ。アプリ事業を統括する柿島遼トウキョウベースPR兼クリエイティブ ディレクターは、「販売員が開店直後などのアイドルタイムを利用して、アプリ経由で売り上げを作ることができる。個人売り上げが一つの評価指標となっている当社において、店頭スタッフの販売機会を最大化することは急務だった。都市型出店中心の『ステュディオス』の売り上げを、デジタルを使って補完しつつ、販売員の地位向上にもつなげたい」。24時間、場所も時間も問わずに販売体制がとれることから、産休・育休中や時短勤務スタッフなどもマイペースで売り上げに貢献できるため、新しい働き方にもつながると期待する。
角田貴広