ファッション

「パタゴニア」がネオプレーンを使用しない世界初のウエットスーツを発売

 「パタゴニア(PATAGONIA)」は、石油由来のネオプレーンを使わない世界初のウエットスーツを発売した。米ユーレックス社とパートナーシップを結んで開発した天然ラバーを原料にする。環境保全と社会的貢献を果たす方法で、栽培されたことを意味するFSC(R)認証を受けた原料のみを使う。製造過程において二酸化炭素の排出量が従来よりも最大80%削減されたという。価格はこれまでのものとほとんど変わらず、保温性はそのままに軽量化を実現した。

 ネオプレーンは1930年代に開発され、50年代からウエットスーツに使用されてきた。しかし、石油由来のネオプレーンは生産に大量のエネルギーを使用し、その素材は再生不可能という問題があった。パタゴニアは、08年からユーレックス社との取り組みを始め、グアテマラの農地に育つヘベアという木から天然ラバーを開発した。

 価格は、"メンズ・R1ユーレックス・フロントジップ・フルスーツ"が5万5000円、"ウィメンズ・R1フロントジップ・ロングスリーブ・スプリングスーツ"が2万5000円など。商品は直営店、通信販売、オンラインストア、一部の正規取扱店で販売している。

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