REPORT
ノッティングのテクニックで生み出す春夏のレイヤード
渋谷文化総合センター大和田の細長い通路をランウエイに見立ててコレクションを行った「ファセッタズム」。すでにミラノで発表したメンズは披露せず、ウィメンズだけで構成した潔いショーを披露した。
今シーズン、キーポイントとなったのがノッティング(結び)のテクニックだ。小さな正方形のシャツ地に付けたリボンを結び合わせてパッチワーク風につないだブルゾンや、裾と袖を結び合わせて一着にしたニットトップスなどは肌が適度に見え、細かなテクニックながら、軽さも併せ持つ。同様にそれらのアイテムを用いて完成するレイヤードには、従来の「ファセッタズム」とは異なる、軽やかさが加わっている。
先に発表したメンズでも、ウィメンズと同様のアイテムや素地などを採用。シャツやスエットには、シューレースのようなディテールを施すなど、ウィメンズのショーを見ることで答え合わせのように共通点が見えてくる、ノージェンダーなコレクションを発表した。
さらにシューズは全て、三越伊勢丹のプライベートシューズブランド「ナンバートゥエンティワン」と協業で制作したアイテム。変形ローファーやエスパドリーユなどのバリエーション豊富なオリジナルのアクセサリーが、コーディネート全体の完成度を高めている。