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デビューショーではフェスウエアをストリート風に提案
今季「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」デビューの「プラスチックトーキョー(PLASTICTOKYO)」は、“フェスファッション”にストリートの要素を加えて提案した。
ランウエイに登場したのはパーカやアノラック、レインコート、レインポンチョなどのフェスの定番アウトドアウエアや、ビッグTシャツ、ショートパンツなどのストリートウエアなど。そこに撥水加工や接触冷感の生地を採用するなどの機能性を追求した。
ゆったりとしたTシャツやトップスの素材は一見コットンに見えるが、全てポリエステル製。くしゃくしゃに畳んでもシワにならない利便性や、濡れてもすぐ乾く速乾性を考慮した。
いずれも、ネオンピンクやイエロー、ブルーなどの原色が混ざったサイケデリックなトライバル柄やタイダイ風のグラフィックプリントで、一枚一枚のウエアが強い個性を放つ。ポリエステルを多く採用したことでプリントの発色が良くなり、グラフィックプリントを得意とする同ブランドの強みもうまく引き出している。
また、腹にリュックを抱えたように見えるルックは、前身頃に立体的なビッグポケットを付けたノースリーブトップス。「手ぶらでもフェスを楽しめるようなイメージでデザインした」と今崎契助デザイナーの思いが込められている。