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着る人の個性でアレンジするユニセックスなデニムアイテム
昨年、第1回の東京ファッションアワードを受賞した「サルバム」がMBFWTで2度目のショーを行った。開始までの待ち時間には、バンド「ブルーハーツ」の曲が流れ、パンクな雰囲気が漂っている。
そんなコレクションは、反骨精神は残しつつも、前シーズンよりも分かりやすく、肩の力が抜けた印象だ。素材はデニムに大きくフォーカス。あえて縫い目を表にしたジャケットやロングガウンなど、オーバーシルエットでそろえた。
ジェンダレスなアイテムも増え、ショーにはウィメンズモデルも登場。裾を切りっぱなしにしたテンセルシャツはメンズが着るとオーバーサイズのトップスに、ウィメンズが着るとショート丈のワンピースになる。プリントやジャカードなどの柄モノがないコレクションには、生地を裂いて作ったフリンジやスタッズ使いなどでニュアンスを付けた。
6月パリ・メンズ期間中に開催した展示会では、新たに卸先として5アカウントが決定。メンズだけでなくウィメンズショップのバイヤーからの反応も良かったことも、ユニセックスなアイテムが増えた理由になっているようだ。