アイウエア「ジンズ(JINS)」を運営するジェイアイエヌは8月20日、「ジンズ」初となるコンセプトショップ「ジンズ 京都寺町通店」をオープンした。設計を手掛けたのは、建築家の中村竜治(左)。京町家に着想を得た「変わるものと変わらないもの」を表現した。白を基調にした店内に、コンクリートで仕切った2つの異なる空間を用意。 "母屋"と呼ぶ一方に視力矯正眼鏡、もう一方の"離れ"に機能性眼鏡を並べている。両空間をつなぐ"坪庭"には、レジカウンターや検眼スペースを設けた。コンクリートの壁は、グラフィックデザイナーの山野英之が京都にまつわるモチーフをペイントしている。約160平方メートルの店内に960種類のアイウエアをラインアップした。
「家の骨格を残しながら、改修して住み続ける京町家をイメージ。"変わらない"根幹となるコンクリートの囲いの中に、時代に合わせてレイアウトを自由自在に"変えられる"部屋を作った」と中村氏。打ちっぱなしのコンクリート壁は、棚や鏡の配置を可動できる構造になっている。田中仁ジェイアイエヌ社長(右)は「『ジンズ』を海外にさらに広げるにあたり、アイデンティティである日本を象徴できる店舗ができて良かった。同コンセプト店舗の多店舗展開は現時点で考えていない」と語った。同店は国内では309店目、京都市内では6店目の直営店になる。