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スプツニ子!「ロレアル・ユネスコ女性科学者 日本特別賞」受賞の思いを語る

WWD:ファッションとテクノロジーについて考えることは?

スプツニ子!: MITメディアラボとコラボレーションをしているイギリスのポップミュージシャン、ヴィクトリア・モデスタは、義足ですがそのハンディキャップを個性に変えています。彼女は、ファッション性の高い義足を開発するなど、テクノロジーの力を使い、従来の概念をひっくり返しています。今までは、体に何かを身につける行為というのは布を羽織ることだったけれど、身体拡張など、ファッションが進化するポテンシャルが大いにあると思います。

WWD:最新の作品については?

スプツニ子!:瀬戸内国際芸術祭2016で遺伝子組み換え蚕を使った映像インスタレーション「運命の赤い糸をつむぐ蚕―タマキの恋」を発表しました。好きな人にその気持ちを伝えることができない不器用な理系女子の主人公が、自ら研究する遺伝子組み換え蚕によって「運命の赤い糸」を創作する作品です。これは、恋におちる成分と言われるオキシトシンと、赤く光る珊瑚の遺伝子を導入した蚕から「運命の赤い糸」を完成させました。今後もマテリアルは変わるので、ファッションとテクノロジーが融合する未来が楽しみです。

WWD:今後の目標は?

スプツニ子!:本質的に私は変わった人なのですが、なぜか最近優等生のイメージを持たれることが多く……だからその誤った期待?(笑)に反するような、ものすごい劣等生的でどうしようもなく衝動的な作品を作り始めています。今回の賞に関連する目標だと、優秀な女性研究者たちの才能を伸ばすために、彼女たちがのびのび研究できる環境を作っていくことは大事だと思います。理系を志す若い女性が、夢に抱いた希望や夢をつぶされることなく、大きな才能の羽をグングンと伸ばせていけるような世界を作れたらと。“サイエンスガールズ”たちのパンクな力で楽しい未来を作りましょう!

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