シャネル インターナショナル(CHANEL INTERNATIONAL BV)の2015年12月期決算は、売上高が前年比16.9%減の62億4000万ドル(約6302億円)、営業利益が同22.7%減の16億ドル(約1616億円)だった。フレグランスや化粧品の売り上げは含まれない。しかし、フランスの日刊紙「レゼコー(Les Echos)」によると、両カテゴリーの売上高は同21%減の29億1000万ドル(約2939億円)だった。
同社はアムステルダム商業会議所に年次報告書を提出し、数字に関して一切のコメントを控えている。しかし、世界中における観光客の激減や新興市場および既存のマーケットにおける需要低迷の影響を受けたとみられる。
また、昨年は地域間の価格差をなくすべく、グローバル価格の設定に取り組み始めた。これは本格的なEC参入への準備でもあり、特に中国や東南アジアの価格高騰を抑えた。当時、価格改定のビジネスにおける影響を問われると、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=ファッション部門プレジデントは「ポジティブに見ている。価格改定ができるのは、勢いのあるブランドだからだ。14年はシャネルにとって過去最高に良い年だったため、自信を持っている」とコメントした。
同社の14年12月期決算は売上高が75億1000万ドル(約7585億円)、営業利益が20億8000万ドル(約2100億円)だった。
By MILES SOCHA
訳 北坂映梨