ヒロココシノ社は9月1日、小篠由佳・専務取締役(55)を社長に昇格させた。小篠弘子「ヒロココシノ」デザイナー兼社長(79)は代表権を持った会長職に付き、クリエイティブ活動に専念する。また、弘子の次女の小篠ゆま「ユマコシノ」デザイナー兼常務取締役(48)は副社長に就任した。
小篠由佳・新社長は、小篠弘子の長女で81年にヒロココシノインターナショナルに販売員として入社。88年にヒロココシノデザインオフィスで大阪営業担当、91年には広報室長、2011年に取締役広報室長。14年に取締役に就いた。
由佳・新社長は「社長就任の話を母としたのは約1年前。デザイナーと社長の二足のわらじを履いてきたが、もっとクリエイティブ面に可能性がある。来年80歳を迎えるが、やりたいことを自由に実現できるようにサポートしていきたい」と語る。
今後の方針について「歴史の長いブランドになるが、プレタをはじめ、『トランク』『ビス』『プルミエ』『ユマコシノ』など、より多くの人に『ヒロココシノ』を知ってもらえるようにブランド同士の連携を強化していく。また、(オーダー服の)クチュールラインに力を注ぐ。次のステージとして、『ヒロココシノ』のライフスタイルを提案できる企画も準備している」と話す。今後、小篠新社長が新たにプロデュース活動も行い、自身の名前を冠した商品展開も企画していく。