日本ロレアルは本社(東京都新宿区)、コスメロール(工場:静岡県御殿場市)、リサーチ&イノベーションセンター(研究所:神奈川県川崎市)で消費する年間合計600万キロワットを、バイオマス発電所(石巻合板工業)の再生可能なグリーン電力に9月1日からすべて切り替える。同社が2013年10月に策定した持続的発展のためのビジョン「美のすべてを、共に次世代へ」の一環で、化粧品業界のグリーン電力への全面切り替えとしては国内最大規模だ。同社は、10年からバイオマスによるグリーン電力を使用してきたが、一括して石巻市のバイオマス発電に切り替えることで、東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市の長期的な復興支援にも取り組む。
ロレアルはグループ全体で20年までに二酸化炭素排出量、水消費量、廃棄物発生量を05年対比でそれぞれ60%削減するグルーバル目標を掲げている。日本ではコスメロール工場が目標を超え、二酸化炭素排出量70%、水消費量67%(15年時点05年対比)の削減を達成しており、さらなる低減を推進する。
加藤貴大