2016年1月に米国連邦破産法第11章が許可された米アメリカンアパレル(AMERICAN APPAREL)の創業者兼元最高経営責任者のダヴ・チャーニー(Dov Charney)が、新ブランド立ち上げに向けて動いているようだ。
チャーニーはセクハラ問題といった違法行為で14年12月に同社を解雇されて以来、「アメリカンアパレル(AMERICAN APPAREL)」を意識した新ブランドを立ち上げることを匂わせてきた。投資会社のヘイガン キャピタル グループ(HAGAN CAPITAL GROUP)と共同で動いている。新ブランドはすべてアメリカで生産し、ウィメンズとメンズのベーシックウエアをそろえるという。
チャーニーは1カ月以上前にウェブサイト「ザッツ ロサンゼルス バイ ダヴ・チャーニー(THAT'S LOS ANGELES BY DOV CHARNEY)」を立ち上げた。詳細は何も書かれていないが、ロサンゼルスのストリートや住宅地、ダウンタウンなど、ローカルな景色の写真をアップしている。チャーニーは8月、新ビジネスのためにラスベガスのトレードショーにも出席している。チャーニーが作成したと思われるインスタグラムアカウントには、デニムやTシャツを製作している本人の姿や工場の中でテキスタイルが染色されている様子がアップされている。出荷準備が完了した製品が並ぶ倉庫の写真のキャプションには、「ジョージア州のコットン、サウスカロライナ州で紡がれた糸、ロサンゼルスで縫製・染色された生地を使用。世界中に配送可能。ザッツ ロサンゼルス(That's Los Angeles)」と書かれている。
KARI HAMANAKA
訳 北坂映梨