マッシュホールディングスの子会社マッシュスポーツラボは8月31日、ルクア大阪のルクア2階に「エミ(EMMI)」の9号店をオープンした。9月16日にはセレクトショップ型の「W&E」の7号店を柏高島屋SCに出店することも決まっている。2015年春に「エミ」の1号店をルミネ有楽町に出店して以来1年半で、マッシュスポーツラボの店舗数は16店舗となり、スポーツブランドからのバイイングや、オリジナルのモノ作りなどがしやすい一定のスケールまで一気に店舗網が広がってきた。ファッション事業10周年を機に、新たに掲げた企業理念"ウェルネスデザイン"の実現を担う中核事業であり、今後は、ウェルネスの価値観を社内外に浸透させるとともに、顧客のロイヤリティー向上に努める。
「エミ」のルクア店舗は売り場面積が18坪(約60平方メートル)で、スニーカーと、スニーカーに合わせたコーディネートを提案するオリジナルの「エミアトリエ」、さらには、オリジナルの「エミヨガ」を主力に、一部バイイングアイテムとともに展開する。「エミヨガ」は、これまで「エミスタジオ」の名称で展開してきたものを、顧客や卸先への分かりやすさを考慮して改称したもの。同時に、機能性を備えたベーシックラインなどに加え、ワンマイルウエアなど街中にも自然に着ていかれるようにデザイン性を高めている。
マッシュスポーツラボでは、「コスメキッチン」「エッフェオーガニック」などを手掛けるマッシュビューティーラボで進めてきたポイントシステム「ゴー・グリーンカード」(会員数約46万人)に7月下旬から参画。オーガニックライフやウェルネスライフを志向する顧客を組織化し、RFM分析(最終購買日や購買頻度、累計購買金額をベースにした顧客分析)をスタートし、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント=顧客管理システム)の精度を高め、サービスの向上と売り上げ向上を実現したい考え。さらに、イベントへの招待や特別商品など、スペシャルメニューの提供により、ファン作りを進めていく。店舗周辺のヨガスタジオなどとの連携も図っていく。
松下久美