LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン傘下の「ベルルッティ(BERLUTI)」は、新クリエイティブ・ディレクターにハイダー・アッカーマンを起用したことを明らかにした。ハイダーによるコレクションは来年1月、2017-18年秋冬パリ・メンズ・コレクションで発表する予定だ。
LVMHのベルナール・アルノー会長兼最高経営責任者(CEO)の息子で、ベルルッティの指揮を執るアントワン・アルノー=ベルルッティCEOは、「我々は、サルトリアブランドではない。もちろん、最高級のビスポークも用意している。けれど、ほかにも様々なアイテムがあり、そのミックスが魅力なんだ」と話して、メンズスタートは2010年と比較的キャリアの浅いハイダー起用の正当性を示唆。ブランドにとって、シューズの売り上げは今なお全体の半分を占めるが、フォーマルからカジュアルまでウエアの構成比は年々高まっているとして、「カジュアルの売り上げは、サルトリアを凌駕している。カジュアルこそ、期待の星だ」と続ける。
アントワンCEOはハイダーについて、「たぶん『ミスター ポーター』で買った、フーデッドパーカーを一着持っているよ。とても着心地がいいんだ。彼は『ベルルッティ』についての造詣も深く、目指すべきビジョンについてすぐに合意できたよ」と話す。
LVMHは1993年にベルルッティを買収。直近までアレッサンドロ・サルトリがクリエイティブ・ディレクターを務めていたが、彼は古巣エルメネジルド ゼニアに戻っている。