ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)は2017年3月18日から、20〜21世紀の彫刻家やデザイナー、陶芸家が再考する人間の身体にフォーカスした展覧会「ディスオビディエント ボディーズ(反抗的な体たち、Disobedient Bodies)」を英国のヘップワース・ウェイクフィールド・ギャラリー(Hepworth Wakefield Gallery)で3カ月間開催する。
「J.W. アンダーソン(J.W. ANDERSON)」と「ロエベ(LOEWE)」のデザイナーを務めるジョナサンは、ドレスと彫刻を並べて展示するという。「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」の提灯ドレスや、「ヘルムート ラング(HELMUT LANG)」のミニマルな身体の解釈など、幅広くキュレートした。シルエットの概念を覆した「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」デザイナーの川久保玲の作品も展示する。彼は川久保について「彼女は前例のない次元でシルエットを崩した」とコメント。
アートはバーバラ・ヘップワース(Barbara Hepworth)やヘンリー・ムーア(Henry Moore)などのギャラリーの主要作品の他、ジャン・アルプ(Jean Alp)、サラ・ルーカス(Sarah Lucas)、ルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois)、イサム・ノグチらの作品を集める。「アーティストの方がデザイナーより身体を大胆に表現できると思う。ファッションではリアリティーが求められるから」とジョナサン。
「J.W. アンダーソン」の13-14年秋冬メンズ・コレクションのピースも展示する。ラッフルをあしらったショートパンツにフェルトのチュニック、ノージェンダーなブレザーをそろえた同コレクションについてジョナサンは「そのシーズンは僕にとって、そしてファッションにとって転換期だった。それまでのメンズのシルエットやプロポーション、ジェンダーの考え方を疑問視したんだ」と語る。また、パーソナルコレクションから本や映画、写真、オブジェを集めた“研究所”を展示し、自身の頭の中やクリエイティビティーを表現するという。