ファッション

「6 ビューティ&ユース」旗艦店 親子向けハイエンド空間に

 ユナイテッドアローズは9月8日、「6 ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(以下、6)」初の路面店を「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」渋谷キャットストリート ウィメンズストア跡地にオープンする。売り場面積は約380平方メートル。新宿ニュウマンに続く2号店で、旗艦店として位置付ける。店内には、原宿の「ザ リトル ショップ オブ フラワーズ」の常設店の他、ワークショップなどを行うスペースを併設する。

 商品構成は、「6」のオリジナル商品が7割、残り3割が古着を含む仕入れ商品だ。今回の出店に際し、新たに「メゾン マルジェラ」「ジル・サンダー」「マディソンブルー」「ペレック」などを導入。ビンテージウオッチや「ジョンマスター オーガニック」のケア用品もそろえた。また、「6」のターゲットが35歳以上の女性で、子育て中の女性にも支持されていることから、子連れ客に向けた配慮も充実している。吉田恵理子「6」ディレクターは、「ベビーカーでも通りやすいように通路を広くしたり、スロープを設置したりと工夫した。キッズ向けの商品では、『プチバトー』のインナーウエアや『レペット』『ヴァンズ』のシューズなど、大人とおそろいで楽しめる商品構成にしている」とコメント。また、ワークショップスペースにも吉田ディレクターの思いを込めた。「自分が2児の母ということもあり、次世代にファッションやカルチャーをつなぐ場を作りたいと思った。今はスマートフォンで何にでもアクセスできる時代だが、体感する機会を提供できたら」。「ザ リトル ショップ オブ フラワーズ」や飲食店などと協業した、親子で楽しめるワークショップを計画している。

 内装のテーマは「光・風・地 日本の精神の美」で、1号店と同じくダイケイミルズが手掛けた。「ハイエンドなムードを大切にしつつ、あえてきれいにしすぎない仕上げにこだわり、ネオンサインなどストリートのユーモアも取り入れた。新宿店同様、店名の『6』をイメージした曲線のレイアウトも採用している」。店奥には中庭のような植栽を設えた他、ふすまをイメージした透け感のある什器を置くなど、随所にさり気なく和のテイストをちりばめた。ブランドカラーのレッドは、赤土を混ぜた壁などで表現している。

 初年度売り上げ目標は3億3000万円と、以前の「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」渋谷キャットストリート ウィメンズストアの売上高である2億9000万円より引き上げる。「品番数は従来の店舗の半分になったが、スタイリングをしっかりと見せて売り上げを取る。セレクト商材とオリジナル商材が双方を引き立て合うような店づくりにこだわりたい」と牧野達也「6」MD担当。

 「6」は、「ビューティ&ユース」から派生したレーベル。「ビューティ&ユース」を卒業した大人が着られるカジュアルスタイルを提案している。

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