パルは、主力セレクトショップ業態「チャオパニック(CIAOPANIC)」の新タイプの店舗を東京の新宿ルミネエストに7日開いた。同業態は今シーズンからウィメンズのディレクターに小島令子、メンズのディレクターに福田健太郎をそれぞれ招へい。新宿店ではそれ以外の分野でも外部のスタッフを起用することで、既存の店舗とは一線を画したセレクトショップを目指す。2018年に控える30周年に向けて、先進的なМD、店装、販売、サービスをテストする実験店舗と位置付ける。
同店はクリエイティブディレクターに写真家の水谷太郎、ロゴやショッパーなどのアートディレクターに永戸鉄也、内装にはインテリアデザイナーの佐々木一也を起用した。ルミネエスト5階の既存店を改装した同店は売り場面積50坪。スーパーマーケットから着想を得たという店内は、生鮮食料を並べるようなステンレス製の棚や物流の運送箱を用いたユニークな作り。既存店の仕入れ品比率が2割であるのに対し、同店は4割に高めた。シューズやバッグ、布製品、食器、生活用品など雑貨の扱いを大幅に増やしており、お土産感覚で選べるTシャツも充実させている。福田ディレクターは「『チャオパニック』といえば王道的なアメカジの印象が強いかもしれないが、この店は“ニューアメリカーナ”をテーマにリアルな日常の品々までそろえた。ECでは味わえないリアル店舗ならではの体験を提供したい」と話す。