「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」は、新設するウィメンズ・シューズのデザイン・ディレクターに、イギリス出身のポール・アンドリュー(Paul Andrew)を起用した。同ブランドのシューズデザインはこれまで、全カテゴリーを統括するクリエイティブ・ディレクターが担当していた。アンドリューによる「フェラガモ」のコレクションは、2017年プレ・フォールから披露される。
ニューヨークを拠点に活動するアンドリューは、「ダナ・キャラン」や「カルバン・クライン」「ナルシソ ロドリゲス」「アレキサンダー・マックイーン」で経験を積んだ後、13年に自身の名を冠したシューズブランドを立ち上げた。14年度CFDA/ヴォーグファッション基金アワードでは、シューズデザイナーとして初めてグランプリを受賞し、16年度CFDAアワードでは、スワロフスキー賞アクセサリー部門を受賞した。
サルヴァトーレ フェラガモは1927年の創設以来、ブランドの核であるフットウエアビジネスを強化してきた。「ダイナミックで確立された才能をフェラガモに迎えることができ、とても期待に膨らんでいる。私たちはデザインの才能を育てるという歴史に誇りを持っている。ポールの信条がブランドの精神と見事に合うと信じている」とフェルッチオ・フェラガモ社長。
同社は、16-17年秋冬シーズンをもってマッシミリアーノ・ジョルネッティがクリエイティブ・ディレクターを辞任後、フェラガモを10年間率いたミケーレ・ノルサ最高経営責任者(CEO)が退任。その後、ノルサ前CEOの後任に、エラルド・ポレット前フルラCEOが就くも、クリエイティブ・ディレクターの後任は発表されていない。今月25日16時(現地時間)にミラノで発表予定の17年春夏コレクションは、インハウスのデザインチームが手掛けているという。