「ユニクロ(UNIQLO)」は9月9日、イネス・ド・ラ・フレサンジュとのコラボライン第6弾となる2016‐17年秋冬コレクションを発売した。70アイテムからなるコレクションは、ウェブサイトと大型店を中心に約200店舗で扱う。価格は、コートが9990~1万2900円、ジャケットが5990~9990円、ニットが2990~1万2900円、パンツが3990~4990円など。
発売に先駆けて8日の夜、ユニクロ銀座店では同コラボ初の単独フロアショーが開かれた。会場にはメディア関係者約120人のほか、ファッションブロガーなどのインフルエンサーが多数集まった。
16‐17年秋冬のテーマは、ファッション界が劇的な変化を遂げた1960年代のパリ。カシミアのアンサンブルニットやフリルシャツなど洗練されたスタイルの“クラシック&エレガンス”、ポストマンジャケットやハンティングシャツなどのワークウエアをパイピングやプリントでアレンジした“シック&ノワール”、そしてアースカラーのコーデュロイシャツやフレアパンツがそろう“70’sスタイル&ロック”という3つのコンセプトを打ち出した。ジャケットやニット、デニムなど、コラボの定番アイテムは素材や丈、色合いなどでアップデート。今季のコアカラーは、チャコールやダークグレーだ。アクセントには鮮やかなレッドやピーコックブルー、ローデングリーン、コニャックを取り入れた。
ショーでは3つのテーマを別々に発表するのではなく、各テイストのアイテムをミックスして、ファッションが急速に大衆化した60年代の自由なムードを表現した。ユニクロの滝沢直己デザイン・ディレクターは、「イネスとのコラボ商品はシンプルなものが多いため、単品を並べて見せるよりも、スタイリングに向いている。モデルに着せて、ヘアメイクもして、世界観を表現する方が効果的だ。コーディネートで見せることで、素材やシルエットはもちろん、アクセサリ-使いやニットから覗くシャツの袖や裾の加減など、ちょっとしたディテールも提案したかった」と話す。