アダストリアは、「ハレ」の旗艦店を東京・原宿のキャットストリートに9月9日開いた。売り場面積は105平方メートル。2016年春夏物以降のブランドテーマの一つになっている「和」の象徴として、店内には茶室をモチーフにした空間を設けた。「原宿の真ん中で『東京発モードブランド』としての『ハレ』を発信する。日本の魅力をブランドのフィルターを通して提案したい」(小長谷健一ハレ営業部長)とし、海外の観光客へのアピールも強める。
茶室をモチーフにした空間を通りからもよく見える手前に配置し、通行客の目を引き付ける。売り場の床や壁はコンクリートが基調で、木材と竹で作られた茶室とのコントラストがユニーク。釘などを使わない伝統的な工法にこだわった本格仕様になっている。若手書道家の万美氏によるグラフィカルな漢字や英字を施したスウェットシャツ(1万円)やスカジャン(3万2000円)など同店限定品も販売する。
「ハレ」は現在全国のファッションビルなどに30店舗を展開。16年2月期の売上高は約50億円だった。元々はメンズブランドだったが、11年に開始したウィメンズがシェアを広げている。原宿の旗艦店でもウィメンズの構成比率を4割に高めた。