ファッション

コルソ・コモがNYに初出店

 カルラ・ソッツアーニ(Carla Sozzani)がディレクターを務めるセレクトショップのディエチ・コルソ・コモ(10 CORSO COMO 以下、コルソ・コモ)は2017年6月、ニューヨークに初出店する。マンハッタン南部のシーポート・ディストリクト(Seaport District)に出店し、店舗面積は約1200平方メートルを予定している。デザインはアメリカ人アーティストのクリス・ルース(Kris Ruhs)が手掛ける。

 不動産会社のハワード ヒューズ コーポレーション(HOWARD HUGHES CORPORATION)はシーポート・ディストリクトの再開発を進めており、5億ドル(約515億円)を投じている。コルソ・コモを含む7つのビルを建て、計3万7000平方メートルの敷地内にファッション、食、エンターテイメント、カルチャーのショップや施設を新設する。ニューヨークで人気のベーカリー、モモフク ミルクバー(MOMOFUKU MILKBAR)のデイヴィッド・チャン(David Chang)創業者やニューヨーク最高峰のレストランのシェフを務めるジャン・ジョルジュ・ヴォンゲリスティン(Jean-Georges Vongerichten)らがレストランをオープンするほか、食事をしながら鑑賞できる映画館などが並ぶ。ファッションショーやコンサート、イベントを開催する屋根付きスペースもオープン予定だ。

 1991年にコルソ・コモの1号店をミラノにオープンしたソッツアーニはニューヨークの新店舗について、「新しいエリアだが、ニューヨークの歴史や原点と深く関わる場所だ。アメリカにとって国際貿易の発祥地でもある」とコメント。また、彼女はニューヨークに今更ファッションの店を出す必要はないと感じているという。「デザインピースを売ったり、人が集まるような場所にしたい。若者はみんなインターネットを通してつながっているが、実は直接会って交流したいという願望が強くなっている。ホスピタリティーにフォーカスし、ライフスタイルカフェを出すほか、新しい才能を発掘できるようなユニークなアイテムをそろえる」。

 2001年9月11日に起きた同時多発テロ以来、マンハッタンの南部はクリエイティブ系の会社やメディア、テクノロジー、金融ビジネスが多く集う場所に変化している。ブルックリン・ブリッジや自由の女神、ニューヨーク高層ビル群を一望できるシーポート・ディストリクトは開発前、年間1500万人が訪れていた。

LUISA ZARGANI著

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