4〜8月期の業績は、売上高が同14%減で、世界全地域において売り上げが低迷。中でも日本が同25%減と最も落ち込んだ。その他ヨーロッパが同18%減、中東が同10%減、アジア・パシフィックが同9%減、アメリカが同6%減だった。販売チャネル別では卸が同21%減、小売りが同6%減だった。また、カテゴリーではジュエリーとウオッチが特に不調で、それぞれ同15%減、同18%減だった。日本は円高とインバウンド消費の減少が、ヨーロッパはフランスのテロの影響による観光客の激減が足を引っ張った。
営業利益の大幅減には、組織の構造改革のために約6500万ユーロ(約74億円)を投じたことも影響するとみられる。また、ウオッチ業界が不調の中、同社は香港やマカオの小売業者からハイエンドウオッチの一部を買い戻しており、そのコストも業績に響く。その他、為替の変動、関税、終了する事業も要因になるという。
SAMANTHA CONTI著