9月15日でニューヨーク・ファッションウィークが終了しました。毎日陽射しが強くて30度を超える日もありましたが、朝晩は秋の風を感じるようになりました。
ショーを見に来るジャーナリストやエディター、スタイリスト、バイヤーを見ていると、やはりニューヨークでも「グッチ」着用率が高いです。そういえば、「グッチ」NY店では2016-17年秋冬シーズンにコラボしたアーティスト、トラブル・アンドリューのグラフィティーがお店全面に描かれていて、ストアイベントが盛り上がっていました。写真の女の子は「グッチ」のシューズにピンクの「ロエベ」のバッグ。まさにこんな業界人がたくさんいましたよ!バッグは「グッチ」「ロエベ」「クロエ」「J.W.アンダーソン」あたりが所持率多かったです。
2017年春夏のランウエイはオフショルダー祭りでした。今夏、日本でも“オフショル女子”をたくさん見かけましたが、次の春夏もその流れは継続しそうです。アシンメトリーだったり、構築的なシルエットだったり、バリエーションに富んでいます。ニューヨークのストリートでも暑かったせいか、“オフショル女子”がわんさかいました。写真の女の子は斜めのラッフルのシルエットがかわいかったのでパチリ。バッグは「クロエ」の“FAYE(フェイ)”です。ランウエイのトレンドは追って紙面で詳しく紹介するのでお楽しみに。
ショーが終わると各ブランドの展示会を見てまわります。その中で、「コレいいな」と思ったのは、ニューヨークベースでパタンナーの仕事をメーンにしている大丸製作所2のオリジナルコートのブランド「OVERCOAT」です。今まで「THE GREATEST OVERCOATS PROJECT」という、ちょっと長いブランド名だったのですが(笑)、シーズンごとに進化して、4シーズン目を迎えた今回の17年春夏コレクションは、とくに日本人ならではのこだわりが詰まったクリエイションで感心してしまいました。
コートは男女兼用なのですが、羽織るだけで着る人の肩幅にアジャストされるパターンで、実際に着てみると、私でもデザイナーの大丸さん(男性)が着ても、ぴったり肩がはまるので摩訶不思議。ここにたどり着くまでに何十回も試行錯誤を繰り返したそう。ニューヨークのさまざまなブランドのパターンを請け負っているだけに、そのこだわりには執念を感じます(笑)。生地は大手ラグジュアリーブランドの生地を生産している小松精練とニッケという、日本のトップ企業と組んで開発しているこだわりよう。とくにウールは実際に触って見てみないと伝わらないのですが上品な光沢感で、優雅な気持ちになれます(笑)。そして着ているのにそれを感じないほど軽いんです。興味のある方は日本で16‐17年秋シーズンのコレクションのポップアップをするそうなので、ぜひ見に行ってみてください!
▪️札幌丸井今井店
会期:9月14日(水)~9月27日(火)
会場:丸井今井札幌本店 大通館3階 リ・スタイル
伊勢丹新宿店
会期:9月27日(火)~10月11日(火)
会場:伊勢丹新宿店本館3階=ウエストパーク/プロモーション
福岡岩田屋
会期:10月12日(水)~10月25日(火)
会場:岩田屋本店 本館3階=リ・スタイル