ファッション

八木通商、「アレクサンドル・ドゥ・パリ」の国内売上高1.5倍を狙う

 八木通商は、フランスのヘアアクセサリー・ブランド「アレクサンドル・ドゥ・パリ」について、フランス企業の株式の半数をベルギーの投資会社から取得し、さらに八木通商が51%、本国49%の出資比率でジョイント・ベンチャーを立ち上げた。これにより2017年1月1日以降、八木通商は子会社を通じて「アレクサンドル・ドゥ・パリ」の日本におけるマーケティングと販売を担当。来春には銀座と青山に旗艦店を設け、百貨店内のインショップについても引き継ぐ方向で交渉を進める。5年後には、現在20億円(上代ベース。弊紙推定)の日本における売上高を、30億円(同じく上代ベース)まで育てたい考えだ。同ブランドは現在、インポーターの三崎商事がディストリビューターを担当している。

 株式の半分を有することで関わりを深める海外については、セカンドライン的な「ミス アレクサンドル」の位置づけを探りつつ、まずは若手デザイナーを起用したり、コラボレーションを仕掛けたりすることで、若い世代の獲得を模索。コスチュームジュエリー、特にパーツを選ぶことでパーソナライズできるヘアアクセサリーの開発なども進める。また、パリ・サントノーレ通りの旗艦店を改装し、中国を筆頭にアジア市場も強化したい考え。ブランド規模の倍増を目指す。

 「アレクサンドル・ドゥ・パリ」は、1960年代に一世を風靡した同名のヘアドレッサーがスタート。現在は、商品を生産していた工場のオーナー、セバスチャン・ベイリーと彼の妻がブランド経営権を取得しており、ベルギーの投資会社ベンディス・キャピタルが投資していた。八木通商は今回、ベンディス・キャピタルの株式と増資分の株式を譲り受けた。取得額は明らかにしていない。

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