「ニトリ」が出店する6階は現状、リビング、美術工芸、時計・宝飾などの売り場になっている。東武百貨店は電鉄系の百貨店として沿線価値を向上するとともに、幅広い客層を取り込む「テナントミックス型新ターミナル百貨店」を掲げている。同社では導入の理由について沿線の住民や池袋駅利用者の利便性の加え「既存のお客さまにとっても品ぞろえの幅が広がり、より満足いただけるものと期待する」としている。特に家族連れや一人暮らしの若者層への集客に結び付けたい考えだ。
一方のニトリHDはこれまで郊外のロードサイド立地に出店してきたが、最近は都市部への出店を積極的に進めている。15年春にプランタン銀座に開いた店舗は、当初予定の2倍の売り上げをたたき出し、来年春には館の大規模改装に伴い、2フロアに増床する。また今月16日には中目黒のバルス東京跡地に新店を開いた。12月には新宿のタカシマヤタイムズスクエアの紀伊国屋書店跡地に出店することも決まっている。