マンハッタンという小さな島には、有名建築がひしめき合って建っています。ちなみに“マンハッタン”“面積”でググってみると59.1平方キロメートルと出ました。小さいですねえ。そんな小さな島で有名建築家が競演しております。コレクション取材で訪れた場所は限られてはいますが、取材中に見つけた素敵建築を紹介します。
1つ目は、ヘルツォーク&ド・ムーロンによる超高層マンション。メーン会場の1つ、スプリング・スタジオから見えました。ポコポコとしているデザインは、積み木をランダムに積み上げているみたいで、まるでジェンガ!ヘルツォーク&ド・ムーロンは、最近ではロンドンのテートモダンの増築(テートモダンの内装も彼ら)で話題になりました。日本では表参道の「プラダ」や「ミュウミュウ」のブティックを手掛けていますが、ここまでの高層ビルは初めてだとか。どんな方が住んでいるのでしょうか?飛ぶように売れたそうです~。
ちなみにヘルツォーク&ド・ムーロンは、こちらのマンションも手掛けています。ここは「M.マーティン」のプレゼンテーションが行われた場所と目と鼻の先。ファサードがユニークです。
今回、ぜひ見学したいと思っていたところがあります。それは、ザハ・ハディッドが遺した工事中のこのマンション。いろんなショーやプレゼンテーションが行われるエリアにありますが、ハイラインに登らないとこの画は見られません。少し時間があったのでハイラインを駆け上り見学しました。ザハらしく有機的な曲線がポイントのデザイン。めちゃめちゃ格好いいです~。見られて大満足。来年竣工予定です。
そして、昨年5月に移転オープンしたレンゾ・ピアノによるホイットニー美術館。前回は「プロエンザ スクーラー」、今回は「トリー バーチ」の会場になりました。なかなか全景を収められないのですが、船のようにも見えるデザインが特徴です。ピアノは銀座のメゾン・エルメスも手掛けているイタリアの巨匠です。
ピアノでもう一つ。ニューヨーク・タイムズ・ビルディングも彼が手掛けています。夜はキラキラとファサードが光って素敵なのですが、あいにく通りかかったのは昼間なのでこちらでご勘弁下さい。余談ですが、最終日にミズガラショールームに向かう途中で車の中から発見して、思わず「あっ!」と叫んでしまいまして…。運転手さんを動揺させてしまいました。事故らなくて良かった。ごめんなさい!
まさに競演。アメリカのフランク・ゲーリー(手前)vsフランスのジャン・ヌーベル(奥)。贅沢な道です。場所は港近くの「デルポソ」のショー会場の近く。ゲーリーはLV財団、ヌーベルはカルティエ財団を手掛けています。
最後にウィリアム・ヴァン・アレンによるクライスラービル。うろこのようなアール・デコのデザインが印象的で、ニューヨークを代表する素敵建築のひとつです。入ったことはないのですが、内装も素敵らしいですよ~。高さ世界一を目指して建てられたけれど、世界一だったのはわずか1年。あっという間に、エンパイアステートビルに抜かれちゃいましたが、個人的にはこちらのデザインの方が好きで、取材中発見するたびにうっとりと見上げてしまいました。