ベイリーCCOは、ショッピングをより簡単に、より早く楽しむために準備中のアプリの存在にも触れ、「消費者の変化は、大企業のそれよりはるかにスピーディー。だから我々は、新たなテクノロジーに対して敏感で、それを組み込むことに対して貪欲でなければならない」と話す。「ショップも、オンラインも、そしてスマートフォンも、すべてを『バーバリー』という傘のもとで構築し、パーソナルな存在にしなければならないんだ」と続ける。ただ、「バーバリー」をテクノロジカルなだけのブランドにするつもりは毛頭ない。もう一つの武器は、「クラフツマンシップ」と話す。「これまで『バーバリー』は、モノづくりの背景を当然のことと考え、必要以上に誇ることをしてこなかった。けれど、クラフツマンシップは、今後も変わらない『バーバリー』のアイデンティティー。時流に即した方法で伝えていかなければならない」と話す。
ベイリーCCOはこれまでビジネスのトップも務めてきたが、来年には最高経営責任者の座をマルコ・ゴベッティ前セリーヌCEOに譲り、クリエイションに専念する。「マルコは小売りのすべてに精通している人。経営という新たなチャレンジを楽しんできたけれど、隣には常に頼れる仲間がいた。彼が、チームに加わってくれてうれしいよ」と話した。