「H&M」のデザイナーズコラボの行列が変わる。世界では2004年のカール・ラガーフェルド、日本では2008年の川久保玲率いる「コム デ ギャルソン」から発売が開始され、前夜から行列ができるなど、秋の季節の風物詩的な存在になった。しかし、近年は高値転売を目的とした“転バイヤー”の増加などもあり、商品の奪い合いなどで過熱するケースが多くみられるようになっていた。「H&M」としては、「本当に欲しいと思っていただける方々の手に届くようなスタイルにしたい」と健全なショッピングの在り方を模索してきた。
そして今回、11月3日に発売する「KENZO × H&M」は、行列に並べる参加者を、事前応募による抽選方式に大きく変更した。応募先は「KENZO×H&M」の特設ページから。
応募は9月22日から10月10日の23:59までの間に、一人1回限りとして、複数応募は無効。当選者には当選ポストカードが発送される。当日はこのポストカードと写真付きIDを持参して、当選店舗に指定時間に訪問。当選者リストとIDチェック後、ブレスレットを配布することになる。
販売店舗は、世界中の250以上の「H&M 」限定店舗とオンラインストア。日本ではH&M原宿、銀座、渋谷、新宿、名古屋松坂屋、心斎橋、戎橋メンズ館(メンズのみ)の7店舗で取り扱う。入場制限以外の時間には、もちろん一般客も入店・購入が可能だ。
また「H&M」は、同コラボのキャンペーンイメージの一部も公開。数々のファッション、音楽などのイメージを手掛けたジャン=ポール・グードが担当し、写真を切り取って再構成した手法で、コレクションのパワーやキャラクターを表現している。イメージには同キャンペーンのアンバサダーを務めるラッパーのチャンス・ザ・ラッパー、スボイ、スーパーモデルのイマンが登場し、それぞれがコレクションを着用してインタビューに答える1分間の動画を同時公開している。
今後も作曲家の坂本龍一や、女優のクロエ・セヴィニー、ロザリオ・ドーソンなどが登場するイメージを10月17日に公開する予定だ。