ラルフ ローレンは、デジタル世代に向けたカジュアル業態の「デニム & サプライ ラルフ ローレン」(以下、「デニム & サプライ」)を、基幹ブランドの「ポロ ラルフ ローレン」の中に組み込み、終了する。ステファン・ラーソン社長兼最高経営責任者(CEO)は、「基幹ブランドに注力する。我々のコアは、『ラルフ ローレン コレクション』と『ポロ ラルフ ローレン』(以下、『ポロ』)、それに(アメリカの百貨店などで販売する)『ローレン バイ ラルフ ローレン』の3つだ。『デニム & サプライ』は、ラルフ・ローレンが作り上げてきたアメリカンデニムのブランド。その真骨頂は、まさに『ポロ』にあり、今後はこのブランドでデニムの成長を目指す」と話す。ラーソン社長兼CEOは、「デニム & サプライ」を買い付けていたバイヤーたちは、すでに「ポロ」の中から商品を買い付けるよう会社と話をしているようだ。なお、「ダブル RL」や「RLX ゴルフ」「クラブ モナコ」など、ラルフ ローレン社が手掛けるほかのブランドやラインは継続する。
ラルフ ローレンはビジネスの再構築に取り組んでおり、2016年度には1億8000万~2億2000万ドル(181億~222億円)の経費節減に取り組んでいる。本年度、来年度は減収や減益を見込んでいる。