「ゴーシャ ラブチンスキー(GOSHA RUBCHINSKIY)」は10月8日、ロンドンの「ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET、以下ドーバー)」、パリのトレーディング ミュージアム&コム デ ギャルソンでブランド名を冠した初の香水を発売する。東京やニューヨークのドーバーでは11月に発売、2017年には他店での販売も開始する。価格は88ドル(約8800円)。香水と同時に、小さなフォトブックも発表するようだ。こちらは1000部限定。
コム デ ギャルソンとコラボレーションして作った香水は、ファッション同様、ユースカルチャーがインスピレーション源。デザイナーのゴーシャ・ラブチンスキーは、「香りだけではなく、感情が喚起されるような香水を作りたかった。故郷モスクワの少年たちや、夏の日々、コンクリートだらけの都会と森林などに思いを巡らせた。夏休み中の少年が、ビーチや風光明媚な場所、公園などに行って、スケートボードを楽しむイメージ。そんな直感的な情景を香りで表現したかったんだ。と同時に、アートやビジュアルも提供したくなって、小さな写真集を作ったんだ。僕らは“パフューム・ブック”と呼んでいるよ」と話す。
香りを手掛けたのは、調香師のアレクシス・ダディエ。スケートボードの車輪がコンクリートにこすれた情景を思い浮かべてもらうよう、タールやゴムの香りも加えた。トップノードはアンゼリカなど。マンダリンやカモミールに続き、ベチバーなどがラストノートとして漂う。