2017年春夏ミラノ・ファッション・ウイークが終盤を迎えました。今シーズンも新しいトレンドやニュースが盛りだくさんです。ぜひ、10月3日号のミラノ速報と10月17日号のボリューム詳報をお楽しみに。
さて、今回のミラノ発のトレンドアイテムを一つ、一足先に紹介したいと思います。それは“Pシャツ”です。
“Pシャツ”は私がこの秋から気になるアイテムの一つとして、勝手に命名したのですが、いわゆるパジャマシャツです。ミラノでも、代表的なPシャツのデザイン、白いパイピングがはいった黒やネイビーのパジャマスタイルを着こなすファッショニスタを多くキャッチしました。
家に帰るとそのままベッドで寝ちゃってもよさそうなくらいやはりリラックスして着れちゃうアイテムなのですが、外ではヒールやアクセサリー、旬なヘアメイクと合わせることで、オシャレに着れちゃうんですね。寝坊したからって、ナチュラルメイクにスニーカーで合わせちゃうとほんとにパジャマっぽく見えてしまうので要注意です!
今シーズンは、サファリやリゾートといった旅やアドベンチャーに着想したり、ちょっぴりドリーミーやファンタジーなムードを描いたり、パジャマスタイルを提案するブランドがいくつかありました。どうすれば、パジャマに見えすぎない着こなしができるか見てみましょう。
ロココ時代のマリー・アントワネットをイメージソースに、漫画からもヒントを得てカワイイスタイルを提案した「フェンディ(FENDI)」は、サテンのミニワンピース。ブランドアイコンのストライプを、ガーリーなピンクで配し、ロマンチックムードたっぷりに仕上げています。デコラティブなバッグやヘアアクセがポイントです。
「プラダ(PRADA)」は得意のパジャマルックを、ジャージー素材とチャイニーズカラーで仕立ててバージョンアップ。ラバーのベルトやサンダル、袖や裾のフェザーでスタイリングに”外し”をつくり、クラッチバッグを持つことで、カジュアルさを軽減していますね。スタンダードアイテムも機能素材やレトロ柄のミックスで旬な見え方に。
旅の準備をしたくなる「ポーツ 1961(PORTS 1961)」の今シーズンのコレクションからは、スタンダードなストライプセットアップ。人気継続のオーバーサイズで、切り込みを入れた袖から手を伸ばし、ケープのように着ることもできます。襟なしのシンプルなデザインですが、色やサイズ、シルエットを自分流にアレンジしてみましょう。
日本でもまだまだ人気が続きそうなセットアップも“Pシャツ”を使って、アップデートしてみてはいかがでしょう。