ファッション

雑誌「ローリングストーン」オーナーが株式49%を売却

 ヤン・ウェナー(Jann Wenner)「ローリングストーン(Rolling Stone)」共同創設者兼発行人は同雑誌を出版する会社の株式49%をシンガポールのソーシャルメディア&小売企業、バンドラボ・テクノロジーズ(BANDLAB TECHNOLOGIES)に売却した。残りの51%は雑誌を保有するウェナー・メディア(WENNER MEDIA)が持つ。同社は他に「アス・ウィークリー(Us Weekly)」「メンズ・ジャーナル(Men’s Journal)」を発行している。売却額などは明かされていない。

 今回の売却に伴い、両社はウェナー・メディア傘下の子会社、ローリングストーン インターナショナル(ROLLING STONE INTERNATIONAL)を設立し、グローバルメディアとして媒体の発展を進めていく。メン・ルー・クォック(Meng Ru Kuok)=バンドラボ・テクノロジーズ共同創業者は「ローリングストーン」のニューヨークチームと共に働き、新会社を率いる。彼は世界最大のパーム油脂関連企業、ウィルマー・インターナショナル(WILMAR INTERNATIONAL)の創業者で大富豪のクォック・クーン・ホーン(Kuok Khoon Hong)の息子で弱冠28歳だ。

 来年50周年を迎える「ローリングストーン」は近年、デジタル施策やイベントビジネスに苦戦しており、広告や売り上げ部数の減少に悩まされていた。リストラ後も、発行頻度の減少のウワサされていた。「ローリングストーン」は現在アメリカ、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、ロシアで発行している。

 バンドラボはミュージシャンや音楽好きがつながることのできるソーシャルプラットフォームを手掛けている。

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