BCtA(Business Call to Action、ビジネス行動要請)は、国連開発計画やオランダ外務省などが主導する、サステナブルな開発とビジネスの成長を両立できるビジネスモデルの促進を目的としたプロジェクト。2008年にスタートし、日本では良品計画や伊藤忠商事、海外ではイケアやコカコーラなど130以上の企業が参加し、6000万人の健康状態を改善したという。
旭化成はインド国内で、同社が世界で唯一生産するキュプラ素材「ベンベルグ」のバリューチェーンを、主に現地の中小の製造業者を中心に構築しており、2020年までに4万ドルを投じ、このバチューチェーンに関わる女性と若者700人の持続的な生活向上の支援に取り組む。また、「ベンベルグ」は綿花の種のまわりのうぶ毛(コットンリンター)を原料にしており、インドの綿花農家から、これまで廃棄していたコットンリンターを旭化成が買い上げる。こうしたコットンリンターの取り出しのための機器も無償で貸与することで、新たな雇用の創出にも繋げる。